
今年の夏は異常、これが例年となってしまうのか?猛暑日の多さと台風の強さ、どれを取っても当たり前になってほしくない気候だ。
これからもっと増えてくるであろう相続相談。最近は、相続をする際になかなか遺産分割協議がまとまらないケース。それと共有で相続したが為に揉めてしまっているケース。どちらも争続と言う感じだ。昔はよく「美田は残さず」と言っていたものだが、やはり親心で少しでも子供たちに残してあげたいと思うらしい。
財産が現金のみなら分けようもあるが、不動産の相続となるとどのように相続するかで大きな問題が生ずる恐れがある。相続の際に遺産分割協議書が整わないからともかく法定相続で良いと言って共有名義にしてしまう方がいる。しかしこれが後々問題になる一番の原因。
相続物件を現金に換えるため「直ぐ売却」が前提なら共有にすべきだが、「もったいないから売りたくない」「人に貸して収益を上げる方が得」などの理由で共有名義にしてしまう方が居る。子供のみで共有にしてしまうと、先々問題が起きてくることは見え見えだ。目先の損得ばかり考えて行動するのはいかがなものかと思う。我が相続人にもよく言っておきたい。
人の命は限りがある、そして相続は必ず起きる。相続財産が負の相続にならないよう心しておきたい。「兄弟は他人の始まり」と昔の人は言っていたが、本当にそうだと思うケースを見聞きしていると、事前にやるべきことは自分の意志がはっきりしているうちに遺言書を作り、財産を任せる人間に遺言書を託しておくことだと思う。遺言書があれば、無いよりましだと思っている。