春一番が吹いてもおかしくない季節になった。これからは「新型コロナウィルス」の取り扱いも変化して来そうだ。「今年こそ以前のような花見がしたい」と心底思っている。
高島平周辺の戸建状況を見ていると、空家になって何年も放置された家が目立つ。2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」の改正案が今国会に提出される。今までの措置法では事がうまく運ばなかった?駄目だったから改正案を出して、空き家問題を解決したいのだろう。朽ち果てた戸建は住む人が居なくても、家さえあれば固定資産税標準額が6分の1、都市計画税課税標準額が3分の1に減額されている。「そのうちには。」と、ほったらかしの家が多い事。困ったものだ。
空家があって樹木が生い茂ると、近隣の家から区役所に苦情が行くらしい。当社にも区役所から空家の所有者と連絡が取れないので協力して欲しいと連絡を貰った事もある。協力はしたいが個人情報保護法もあり、うっかり協力も出来ない。しかしご近所は甚だ迷惑だと思う。色々ご事情もあるだろうが、犯罪の温床になっても困るし、火災が起きても怖い。
もともと「空家等対策の推進に関する特別措置法」を作らざるを得なかったのは、「管理不全」で固定資産税等の徴収も出来ず、困りごとが発生した場合の責任所在を把握する為。そして行政が助言・指導・勧告・命令ができるようにするのが目的だと思ったものだが、空家は活用されず、朽ち果てるばかりであるなら地域のお荷物以外の何物でもない。そのうち固定資産税等税金の軽減の恩恵も外されるようになるだろう。もしかして「自分たちの事?」と思い当たるようなら行政に相談してほしい。
渡部