気が付けば10月半ば。日々の仕事に追われ「忙しい」の字のごとく「こころをなくす」を続けている気がする。もっとゆとりを持って大局を見据えて前進したいと思っているがなかなか難しい。

「NPO不動産女性会議」という団体に所属していたが、この度NPOが解散することになった。会員の高齢化は、どこの団体でも起こりうる。設立も大変だが、解散ともなるとややこしい事が起きてくる。解散することを官報に載せて世の人々に知らせる事。解散する旨の登記変更をする事。資産を整理する事。やはり元気なうちに譲るか解散かの選択をする必要があるのは、住宅の取引と似ている気がして来た。

近頃相談にみえるお客様は、ご高齢の方がますます増えてきている。高島平団地も50年、半世紀を迎えたのだから高齢者が多くても不思議ではない。住み続けてお年を重ねてきた方が多いという事は、それだけ住み易かったのだろう。内容は、ご自分が元気で動けるうちに「これからの終の棲家をどうするのが良いのか。」のご相談がダントツに多い。

「買い替え」か「売却のみ」かで随分様相が違う。換金ならば売却のみなのでゆっくり考えられるが、買い替えとなると売却を急がないと駄目な場合も多い。「とりあえず賃貸にでも移って考えようと思って。」とご相談の佐藤様(仮名)はUR賃貸を見てすぐ借りる事に。少し躊躇はしていましたが「善は急げと以前売買した時も渡部さんに言われた。」そうだ。

佐藤様(仮名)も元気でスムーズに動ける今がベスト。ご自身も「善は急げ」で乗り切ると頑張っている。そんな方が多かった10月初めであった。

渡部