「新型コロナウィルス」の流行に振り回され続けた気がする一年。ようやく感染者数も低くなり、このまま収束を希望したいところだが「暮れにかけて第6波が、必ずやってくるから気を緩めるな!」と、連日のようにTVから流れてくる。
景気も良くないのかと思えば、都心の中古マンションが高値で取引されている、需要と供給のバランスが崩れているらしい。億ションもドンドン取引があるとの事で、違う国の事のように思え「井戸の中の蛙」のような気分だ。30代・40代のダブルインカムのご夫婦は年収も高く、高額物件の購入に躊躇しない様だ。
高額物件を購入される方にとっては、「住宅ローン控除による減税」も別段気にならないのだろう。しかし金利の低下に伴って、住宅ローン控除を見直す案が出て来た。今はまだ年末の住宅ローン残高の1%が控除されている。しかし近頃、住宅ローンの金利は1%を切っているケースが大半かも知れない。ここ何年も低金利の為、多くの人が「変動金利」を選択しているようだ。このため1%の控除を受けると支払っている金利よりも低くなって逆さや現象が起きているケースも散見される。
政府は、この税制改正を早ければ2022年4月以降の売買契約に適応したいと動いているようだ。控除を受けられるので「借りなくても良い人も借りている」とか「繰り上げ返済するよりも借りている方が得」とか言っている様だが、大半の人は頑張って購入し、頑張って返済している。無駄に税金を垂れ流している所を見直す前に、庶民のささやかな恩恵を奪わなくても良いのでは、と疑問に思っている。
渡部