消費税が、来年10%になるとの事。今回は、きっとなるのだろうと思っている。計算はしやすいが大きな数字である。消費税が上がることで、以前起きた現象がまた再び起きるのだろうか。

住宅の建築では確認申請がなかなか下りずに、新築住宅の竣工が遅れて大変だった記憶がある。学校の入学に合わせてスケジュールを進めていたが、思うようにいかず苦労していたお客様がいらっしゃった。結局、以前の所から暫くの間通学していたと聞く。新築については建築費に消費税がかかるので、「早く建てなくては」との気持ちはよく分かる。

しかし、「何もかも早くしないと」と、焦る方もいるが焦らないで欲しいと思っている。住宅を新築で建売業者さんから購入する場合と、一般の方から中古物件を購入するのでは、消費税の考え方も違ってくる。業者さんから購入する場合、建物部分に消費税がかかってくるが土地にはかからない。一般の方から購入する場合は、大概の場合は消費税はかからない。

住宅を購入しようかと考えているなら、消費税が10%になる前に購入したいと考えるのが正論ではある。が、無理して希望条件の半分にも満たないものは考えるべきである。住宅のような大きな買い物は、一生のうち何回も経験するものではない。目先の10%で、慌てて購入するよりも「自分に合った縁がある住宅」は、出てくると信じている。

住宅にまつわる税金は、色々ある。税金は払うべきものは払い、払う必要のないものは、払わないで良いと思う。しかし税金のために住宅を購入するのは、なんだか違う気がする。「住みたい家に住んだら税制の恩典があって得した」と思うくらいが良いのではないだろうか。

(税について詳しいことは、税務署にお問い合せください)

渡部