秋の気配が濃くなって来た。あんなに暑かった夏もしっかりと秋に向かっている。自然とは不思議なものだと季節の移り変わりの早さにびっくりだ。夏バテと言っていられない。

先日相談に見えた佐藤様(仮名)は賃貸住宅をお探しである。「家賃は15万円まで、子供の学校区域を変えずに住み替えたい。」との事だった。いつも思う「年間180万円も支払って賃貸住宅なら・・・購入した方が支払額は減って、住宅面積は増える傾向にある」と。

何時でも「損・得」で考える癖がついしまうが、果たして損得だけで住宅の在り方を考えるのが良いのだろうか、自分でもいつも自問自答している事柄だ。「今は子供が大きくなってきて個室が欲しいと言っているし、子供も男の子と女の子なのでそれぞれ別の部屋を欲しがっている。」と佐藤様はつぶやく。

子供が独立したらまた小さな住宅に移れば良いとの考え方も充分理解できる。しかしそれが賃貸住宅で良いのかとなったら別問題。その頃のご自身の年齢を今から考えられるのであれば良いのだが。往々にして高齢者には、賃貸住宅の住み替えは厳しいものがある。私どもでも賃貸住宅をご紹介しているが、火災の心配から、健康の心配までする必要がある。大家さんに交渉するにも若い人の方が進めやすい。

私が思うには、若いうちに購入して、高齢になったら売却でダウンサイジングを考えればよいと思う。その頃には、“リバースモーゲージ”が、もっと流行っている事を期待している。このところ週末は、台風に見舞われることが多かった。今週のオープンハウスは、晴れて気持ちの良い2日間になる事を祈っている。

渡部