先日板橋警察署で行われた「防犯セミナー」に行ってきた。おれおれ詐欺の被害額がもうすでに6000万円を超えているとの事。「どうしてこうも、たやすく騙されるだ」と警察署長が嘆いていた。身内に対してどうにかしてあげなければと思う親心やジジババ心を利用しているのだと思う。もしそんな時は、「一人で決めずに周りに相談すること」これに尽きる。
おれおれ詐欺ではないが、土地の売買で危うく詐欺にあいそうになったお客様がいる。バブルの絶頂期に原野商法で購入した避暑地の土地が、今回はターゲットになった。売れるはずのない金額を提示して「購入したい人がいるからぜひ会って話を聞いてほしいと」若い担当者からの再三の電話攻撃に負けた佐藤様(仮名)は、ご夫婦で相談して会うことに。
若くて結婚をしている担当者の第一印象は「結婚もしているし、まあまあ信用できるかな?」と佐藤さんの奥さんはそう思ったそうだ。ともかく最初は話を聞くだけで何も持っていかないことにしていたが、この段階で話を聞く耳を持ってしまったと思う。信じて聞く話と疑って聞く話とでは受け取り方が大変に違う。ただ佐藤さんは、何かあると「こんな話がある」と私に電話相談をしてくるお客様だった。
電話があり、次は権利書と住民票と印鑑証明をもって会いに行く。しかも登記費用立替えとして38万円を持って行くことになった旨伝えてきた。「何!?それって何の費用」「合筆にかかる費用と地目を山林から宅地にする費用で、だから権利書を預からしてくれと言われた。本当の契約は其れが済まないと代金は払えない。その時に立替えてくれた38万円はお返しします」と言われたそうだ。「権利書を渡すときは、お金と交換。購入代金と引き換え以外は渡してはダメと」伝えて事なきを得た次第。あなたの周りでもそんなことが起きているかも。くれぐれも注意してほしい。
渡部
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