近頃、高島平団地以外の取引にかなり時間が割かれている。慣れない地域でのご案内をしてみると、如何に「高島平、蓮根、志村地域での住宅のご案内が大事でありがたいものであったか」と言う事を改めて感じさせてくれる。
地域密着で30年。「㈱すまいる情報高島平」以外での不動産経験が無く、井の中の蛙状態である。にもかかわらず、地域に出かける機会を下さったのは、ほかでもない旧顧客のお客様。「地域が違うけど、相続した住宅を処分したい」
先日生まれて初めての経験をさせてもらった。それは、人前での講演。未だかつて講演なる代物を自分がするとは、考えもしなかった。それも高島平第二住宅管理組合のお誘いを受けての事。恐れ多いと思ったが、今までお世話になった地域の管理組合の方に少しでも恩返しが出来たらとの思いでお受けした。
まあ20人程度集まって頂いて、世間話程度の講演をと思っていたら、有難い事に倍以上の方がお見えになった。「高島平第二住宅の今とこれから」というテーマを頂いた。私が高島平で不動産の仕事をして30年が経ち、その間営業所長として仕事をした3年間。その後「のれん分け」のような形の独立をして20年が経った。早いものである。月日の経つのが早くて驚きの連続である。
30年前正にバブルの真っただ中、日に日に価格が上昇して査定もなにもあったものでない。そんな日々が平成3年を境に弾けていく。所謂バブルの崩壊であった。“天井知らずのように価格が上昇して誰が買えるのだろうか”と、思った日々。
先日もサンシティにお住まいのお客様と、バブル時期の懐かしい話をした。記憶に残っている最高価格は、1億2千万円台で業者さんが買い取った住宅だったと思った。「本当にそんな価格だったわ」と。
需要と供給のバランスが崩れれば価格も崩れる。簡単な事だが簡単に納得できないのが、売主さんであったり買主さんであったり。高く買って失敗したくないし、安く売って失敗したくない。立場が変われば希望も変わる・・・売主さんと買主さんの間でどっちのお役にも立ちたいと欲張っての30年間。講演会には、お手伝いをさせていただいたお客様も沢山お見えになっていた。
高島平の価格の変化と現状の確認。そしてこれからどうなってゆくのか、聞きたい話に応えられたか気になる所だが・・・初めての良い経験をさせていただいた事に感謝している。
渡部