確定申告の時期になって来た。思えば確定申告の無料相談会を始めたのはもう20年以上前の事。当時相談に乗って下さっていたのは、高島平に事務所を開設していた、当社の旧顧客の税理士の先生だった。「週刊すまいる情報」に掲載してもなかなかお客様が来なかった。それなら「当社で売り買いして下さったお客様に絞ってお手伝いをしよう。」と言う事になってスタートし、現在も続けている。

PCでの確定申告も簡単に出来るようになってきたが、売りと買いを同時に行ったり、特別の控除申請をするのは、少々ややこしい。やはり専門家の教えを請う事が申告をスムーズに行う事に結び付く。勝手に「私の場合は申告しなくても良い」と思い込むのはやめた方が良い。思い込みでとんでもない失敗をすることもある。

住宅購入時に、住宅資金贈与枠を使って子供さんに資金を贈与した佐藤様(仮名・渡部の友人)は、何もしなくても大丈夫と思い込んでしまった経験がある。当社での購入でなかったので相談会にはお見えにならない。昨年の申告時期にたまたま乗り合わせた電車の中で、「佐藤さんは、去年子供さんと購入した住宅の確定申告済んだ?」と聞いたところ「現金購入だから何もしなくて大丈夫でしょう?」との事。

待て待て黙っていては、控除にならない。控除になるには「申告する事で控除してくれる申告税!!」「申告しないとそのうち税務署から課税される!!」と声を大にして伝えた。危うく贈与税の対象になるところだった。「不動産屋さんがその金額なら贈与税は掛らない」と言ったそうだ。間違いではないが、一つ聞き逃したとしたら「申告すれば贈与税はかからない」の言葉。くれぐれも思い込まない事。(税金については、税務署や専門家に問い合わせてください。)

渡部