夏枯れのようになっていたお客様の出足が、ここにきて増えている。賃貸住宅も分譲住宅も案内が多くなり、嬉しい忙しさを久しぶりに感じている。都心では相変わらず高額物件が動いているようだが、23区と言っても川を越えたら埼玉県の板橋は、都心と比べたら大変。それでも2・3年前より価格は高い気がする。
都心は、資産運用に夢中の投資家がマイナス金利で利回りが少々悪くても、不動産投資に向かっているようだ。私達の一番のお客様は、ご自分が住まわれる住宅をお探しの方が大半。まだまだ子育て真っ最中であったり、家族が増えて広めの住宅がどうしても必要になった実需の方が多い。
先日住宅をお探しに見えた佐藤様(仮名)は、社宅脱出計画。社宅は有難いが、子供さんの成長に伴い狭さが目につきだした。ご主人様も今ローンを組まないと返済期間が短くなってしまう年齢に差し掛かって来た。そこで子供さんそれぞれに個室を与えられるようにと、戸建ての4LDKを希望されている。子供さんの通学に合わせての購入希望なので、それぞれが一番通学に無理のない所となるとこれまた一筋縄では行かない。
佐藤様は、探し始めたのは2年以上前で最近探し始めたわけではない。まだまだ時間はあるからと思っているうちに、子供さんが大きくなってこれ以上待てなくなってしまったようだ。今まで眺めていた戸建ては、なんだかんだと言っては、断っていた。がしかし今回はどうしても欲しいと思った住宅があり、家族全員の希望が一致してローンの事前審もOKが出た。いざ購入の申し込みをしたら二番手と言う事になり、今はご縁があって購入の契約が出来る事を祈っている状態。
家族全員が揃って見学できる日が、なかなかできず少々見るのに時間が経過してしまった。やっぱり一週間前に申し込みすれば良かったと、反省しきりの佐藤さんで有った。“逃がした魚は大きい”にならない事を祈っている。